慰謝料について弁護士同士の話し合いを利用するメリットやデメリット

離婚問題や交通事故によるトラブルなどで避けて通ることができないのが、慰謝料の問題ですよね。一般的には弁護士を通して話し合いをすることがおすすめされていて、場合によってはお互いの弁護士同士で話し合いをするということも少なくありません。

そこで今回は、弁護士同士の話し合いで慰謝料を決める際のメリットやデメリットを紹介します。

弁護士同士で慰謝料問題を話し合うのは珍しいことではない

離婚問題や交通事故のトラブルで慰謝料の問題が発生した場合、当事者同士で話し合いをするとうまくいかないケースが少なくありません。これは慰謝料に関する法的な知識が乏しいという点のほかにも感情論が先走ってしまうことが原因だと考えられていて、最終的に交渉が決裂してしまったり裁判に発展するケースも多いとされています。

このためスムーズかつ被害者や加害者に公平なものにするため、弁護士を雇って話し合いをするということが増えてきています。弁護士は依頼された人物の代理人として、依頼人が希望する内容に沿って慰謝料交渉や示談交渉を行ってくれます。

そんな弁護士を挟んだ話し合いの中でも特に多くなってきているのが、弁護士同士での話し合いです。被害者と加害者どちらも弁護士に依頼した場合に行われる弁護士同士の話し合いはデメリットもありますがメリット部分が多く、よりスムーズかつ公正に慰謝料の問題を解決できるとして利用されることが多くなっていると言います。

メリット1:ストレスなく慰謝料問題を解決できる

どのような問題で慰謝料について話し合いをするにしても、被害者の立場となった相手からすると加害者の立場になる相手と顔を合わせて話し合いをするのは想像以上にストレスがかかります。また話し合いもスムーズに進んだり被害者の立場を考慮した結果になればいいのですが、加害者が感情的になるなどスムーズな話し合いができなくなると何度も話し合いの場を設けなければいけません。

そうなってくると被害者側としては加害者と顔を合わせること自体が苦痛になってしまうため、自分に不利になっても話し合いを早く終わらせたいと考えてしまう人も少なくありません。このような被害者側のストレスを軽減することができるのが、弁護士同士の話し合いのメリットの一つです。

弁護士同士であれば当事者同士は話し合いの場に参加する必要はないため、お互いに合わないまま慰謝料の交渉を進めることができます。このため被害者側としてはストレスなどの精神的な負担を軽減できるので、冷静に話し合いの結果について対応することができるようになると考えられています。

メリット2:トラブルなく打算的な慰謝料交渉ができる

当事者同士で慰謝料の交渉や話し合いをする時に問題となってくるのが、法的な知識がないことによる不公平な要求や感情論によるトラブルです。

例えば交通事故による慰謝料の場合は法的な知識だけではなく医療的な知識も必要になってくるので慰謝料の計算が複雑になりやすいですし、保険会社が介入してくると被害者に不利な結果になってしまうことも珍しくありません。

また離婚問題による慰謝料の場合は夫婦のどちらに非があるのか、浮気や不倫などの場合は相手にも慰謝料を請求するのかどうかによって話し合いの内容が変わってきます。そしてどちらの問題も感情論が入り込みやすく、途中で話し合いにならなくなってしまうということも多いようです。

このため弁護士同士で話し合うことで感情的な話を度外視することができますし、あくまで双方の希望を合わせて打算的な話し合いになりやすいとされています。当事者同士のトラブルも予防できるため、スムーズな話し合いを希望する場合には大きなメリットだと言えます。

相手からもらう慰謝料に弁護士費用を上乗せして請求できるでしょうか

メリット3:裁判の相場に近い慰謝料でまとめることができる

他にも弁護士同士の話し合いでメリットとされているものとして、慰謝料の相場が挙げられています。慰謝料に関する話し合いが出てくる問題の多くは慰謝料の相場が状況によって異なっているものが多く、法的な知識が乏しい一般的な人たちではどの程度が慰謝料の相場なのかよくわからないという人も多いです。

そのため請求された金額が妥当なものなのか判断することが難しいですし、支払われた金額が相場よりも低いものだったとしてもそれを証明したり公正な金額を請求することができない人もいます。このような慰謝料の相場に関する問題も弁護士同士の話し合いであれば公正な目で対応してもらえますし、弁護士同士であれば裁判の相場に近い金額で話し合われることが多いです。

このため当事者同士での話し合いよりも高い金額の慰謝料を請求することができるほか、裁判になった場合も見通しての話し合いになるので相手も了解しやすくなっています。

ただ相場以上の慰謝料を請求するということはできないので、お互いに納得できる相場の金額で解決したいという場合におすすめされています。

デメリット1:費用が掛かる

このようにいくつかのメリットがある弁護士同士での話し合いによる慰謝料問題の解決には、メリットだけではなくデメリットもあります。その中の一つが、費用に関する問題です。弁護士同士での話し合いを希望するとなると、当然被害者も加害者も弁護士に依頼する必要があります。

相談であれば無料で対応してくれるところも多いですが、依頼するとなると当然料金が発生してくるため慰謝料の問題が解決するまでの費用を捻出しなければいけません。弁護士同士の話し合いは当事者同士の話し合いと比較すると時間がかかることが多いので、その点を含めてどの程度の費用が必要になるのか事前に確認しておくことが大切です。

また被害者または加害者いずれかが弁護士を雇う余裕がなかった場合には弁護士と相手との話し合いになるので、弁護士同士での話し合いができなくなる可能性も考えておく必要があります。

デメリット2:話し合いの結果によっては時間がかかりやすい

当事者同士での話し合いであれば、慰謝料にある程度の目処や同意が得られればあとは支払ってもらえば解決になります。このため話し合いがスムーズであれば短期間で終わることもあるのですが、弁護士同士での話し合いはなかなか短期間で終わりにくいというデメリットがあります。

これは弁護士が被害者や加害者の状況を把握したり、似ている裁判の事例や判決を調べるのに時間がかかってしまうためだと言われています。ほかにも弁護士同士の話し合いは基本的に書面で行われることが多く、相手側に提出する書面を作成して依頼者に内容を確認してもらうという手順を踏んでいることがほとんどです。

このように様々な手順や作業を行っていく必要があるため、どうしても解決するまでに時間がかかってしまいやすいとされています。

慰謝料請求の際の弁護士報酬はいくらくらい?